自宅に電光掲示板を設置する
(2004-8-16)
■ きっかけ
すでに、別ページにあるように「自宅に発車ベルを設置する」を行ったので、
さあ、次は「自宅に電光掲示板を設置する」になるのは当然の成行きです(笑)。
駅にある電光掲示板の機能と形を、正確に模倣することを狙ってはおりません。
電光ニュースそのものにしちゃう記事は
こちら
へ。
英語学習の単語にも最適?
■ こんな感じで
三つの目標を設定しました。
費用が掛からないように(表示は大きく)1行表示でいく。
ネットワーク越しに表示ができること(単体で同じメッセージを流すのではない)。
表示内容はサーバ側で自由に制御できること。
■ ハードウェア
まず、蛍光表示管(VFD)には「ノリタケ伊勢電子」の GU256X16M-3900 を利用しました。これは 256x16 ドット使用で16桁の漢字が表示できます。 この VFD は RS-232C で制御ができるようになっています
FYI:
www.noritake-itron.jp/
次に、ネットワーク経由で VFD にコマンドを送りだすために、LAN アダプタを購入しました。これは、このサイトで紹介しているように(XPort デバイスが載っているだけなので)自作することも可能です。
FYI:
www.noritake-itron.jp/kit/lan_adapter/lan_adapter.htm
■ ソフトウェア
まず、XPort にコネクションを張ってデータを送り込むプログラムを作りました(C言語)。(
プログラムを見てみる
)
次に、時刻データと表示メッセージのテーブル(データ)を用意します。このフォーマットは"時刻","スペース"、"メッセージ"という様式です。"時刻"の後のスペースは"データ区切り"の意味がありますが、最後のメッセージ文字には幾つスペースを含んでいても構いません。
サンプル: 09:05 東京発大阪行き、まもなく 9:15 に発車します。
なお、1 分単位での表示時刻のマッチングとなります。デバッグ用に全時間用のサンプルを用意しました。(
サンプルデータをみる
)
最後に一分毎に時刻との一致を確認して VFD に XPort 経由でコマンドを発行するプログラムが必要です(シェルスクリプト)。(
シェルスクリプトを見てみる
)
■ 写真
実験中の蛍光表示ユニットの様子
VFD と シリアル通信をする XPort (LAN アダプタ)
一応、動画(avi)でもみたいという方は、
これをどうぞ
、3MB あります。
■ 感想・補足
自宅用ですから掲示メッセージには「そろそろ子どもを起こしましょう」「面白いテレビ番組があと 15 分で始まります」「そろそろ歯を磨いて下さい」のような『家庭用工程管理表示装置』にも使えます。本当はこれが目的で作った?(笑)。
送り込む漢字データは SJIS です。
ノリタケ伊勢電子からはそれなりに VFD が活用できるキットやフリーソフトが供給されています。
GU256X16M-3900 などの詳細な PDF ファイルの入手は、www.noritake-itron.jp より入手下さい。
それぞれのプログラムサンプルは「横スクロール」を想定しています。もちろん、VFD はいろいろは表示(表現)が可能です。横スクロール表示のメリットとして、ネットワークの接続が絶たれている場合は表示されません(誤情報が流れることがない)。
「24:00 POWEROFF」 のようなデータを用意すれば、これをシェルプログラム内で関知して、VFD の電源を落すことも可能ですね。
毎朝、トーストを食べながら英語学習をする用途では、こんなデータを利用するのも良いでしょう。
このように
http://www.linkage-club.co.jp/ExamInfo&Data/toeic.htm
などをテキストで保存して、見やすく加工されると良いでしょう。
もし、
東京都の天気(2004年9月2日 6時00発) …… 曇時々晴れ 27度 0-6時(---%) 6-12時(10%) 12-18時(10%) 18-24時(15%) ………
のように天気予報を表示させたいのならば、以下を参照下さい。