電気錠の使い勝手を調べてみる
(2004-9-23)
■ きっかけ
「サムターン回し」という泥棒の侵入テクニックあって、最近のドアロックは対応がとられています。
小生宅の玄関ドアもメーカから部品を取り寄せて自分で取り付け(ドアロックの分解必要)ました。
一方、勝手口については、電気錠を取り付けて使い勝手を調べてみることにしました。
■ こんな感じで
まず電気錠ですが、
セキュラ株式会社
の「マイロック-S」という製品を選びました。以下がそれの特徴です。
電池式で取り付け簡単。
リモコンでも施錠、開錠が可能。
電池切れなどの非常時にはマスターキーが使える。
■ 写真
外側からの取り付けの様子。
カバーを開けると押しボタンがみえる。暗証番号に続けて「#」ボタンを押すとロックが外れる。
内側の取り付けの様子(後述を参考のこと)。ひとつある「解錠」ボタンでロックを外す。
■ 部品の取り付け方法など
室外部と室内部の部品を取り付ける。これらはドアにビス(タッピング)によって留めることになる。
ドアにはこの留めビスの他に、30mm の○穴を開ける必要がある。この穴をマスターキーが貫通する(下の写真参照)。
(マスターキーをモザイク処理した理由は
これ)
もう一つ付ける部品があって、それはドアでなく壁(または柱)側に付ける部品(下の写真)。
ドアが的確に閉まったかの位置確認用として、内部に磁石を入れる構造になっている。
留め方での別案
ドアに 30mm の穴をあけたくないか、事情によりあけられない場合、8mm 程度の穴で済ませることも可能である。マスターキーの役目は二つあって、(1)マスターキーとして非常時に開閉、(2)内部と外部の固定を強固にしていることである。そこで、内外をつなぐコントロール線だけを貫通させて、室外部と室内部の部品を、別途のビスで強固に取り付ければ、30mm の大きさの穴あけは不要だと言える。(万一、電池消耗で動作しなくなったら玄関などから入ることになるが)
ドアを開かなく固定する金具が、壁側に付かない場合も存在する。上述の写真(内側の様子)がそうである。拙宅の例では、ドア枠がちょうどよい固定金具になったので、何の改造もせずに済んだ。(写真に写っている黒いものは、本来固定金具に内包されるべき磁石である。
右開きドアと左開きドアがあってこれは購入時に指定する必要である。万一間違ってしまった場合は、室内部を分解すると、ロック方向の"向き"を変更できる。ただし、各所のネジに"緩み止め"が施されているので、うまくネジが緩まない可能性が高いので加工には気を付けること。
■ 考察・感想
確実に(外に出た後に自動で閉まる点など)安心感は増したと感じてはいる。
暗証番号は3種類が用意されているが、自宅用では一つで十分の様子。
夜間にはボタンが見えないので、照明に関して工夫が必要だ。
「常時開放モード」などへの移行を「解錠ボタン」(だけ)で行うのは、ちょっと面倒である。
夏と冬とでドアの閉まる速度が異なる(ようなものだった)場合にドアの閉まりが遅いとか、履物がドアに挟間って閉まり切らない場合はブザー音がなり続ける。この解除方法も「解錠ボタン」で行うのだが、モード設定と重なってかなり頭が混乱する。その点はこの商品の欠点だと感じた。
しばらく使っていて思い当たった。この商品の開発担当の方、多分、こうした電子ロックを取り付けた家に住んだことはないのだろう。解錠キーだけじゃ使いににくいよー。
頭脳明晰な方からご親切なメール
を頂いた。
指摘されているように、そのままだったらこの記事こそが、"敵に塩を送っている"ようなものだった。
(2007.10.1) ちょうど3年で使いものにならなくなった?
写真のように接点が汚れてしまい、キー入力ができなくなった。アルコールで洗浄し、接点復活剤で元通りになったが、哀れな1時間を過ごしたのだった。
設置後の汚れ具合
外側ユニットの基板
キーボードの様子
接点が汚れている