■ きっかけ

• 別ページで「"蛍の光"サーバ」を作りましたが、これの音声ガイド編です。
• 人間が毎回アナウンスをするのは面倒ですよね。だからこれ！
• ブラウザから全てをコントロールしています。スケジュールが組めたり、"蛍の光"も追加されてます。

• 概要はこんな様子になってます。
  • ブラウザでみたコントロールパネル。

    
    

  • 実際のマシンの様子(旧式の非力なマシンでよい)。オーディオ出力(ヘッドフォン端子)からアンプに接続する。

    
    

• 操作はクリックで行えます。

  GUIDE	流したい音声データ(.wav)を選択
  COUNT	繰り返し回数を設定
  	音声ガイド開始ボタン
  	音声ガイド停止ボタン
  [蛍]	"蛍の光"を１回流す
  セレクト	流したい MIDI データを選択
  [SET]	選択された曲名(MIDI)を記憶
  [CHECK]	選択された曲名(MIDI)をブラウザで聴く
  [HELP]	ヘルプファイル(HELP/help.html)を表示

  接続先である放送設備の例。マシンからのオーディオを入れてあげる

  
  

■ 準備・スクリプト

• FreeBSD(5.2.1-RELEASE)で構築されてますが、音声データの出力には wavplay が、また、MIDI データの送出には Timidity++ が使われています。また、場合によっては、config に "device pcm"を追加する必要があるかも知れません。
• 音声データ
  • 一番楽なのは Windows の"サウンドレコーダ"で録音することです。この場合の設定(フォーマット)は以下の通りです。
    

    Sampling Rate: 22050 Hz Mode: Stereo Samples: 934768 Bits: 16

  • サーバ側での音量は次のコマンドを直接入力するか、スクリプト内で調整します。

     /usr/sbin/mixer pcm 100     ....(0 〜 100 で調整します)
    

  • データフォーマットについて

    データの扱い	格納ディレクトリ	ファイル名様式
    音声ファイル	DATA/	A.wav B.wav C.wav D.wav E.wav F.wav G.wav H.wav S.wav X.wav Y.wav Z.wav のように用意
    蛍の光データ	DATA/	*.mid として適当な MID ファイルを置きます
    タイマファイル	SET/	A:17:50:00 のファイル名を置きます。中身には関係しません。 A: 発音ファイル名を指定 17:50:00 発音時間の指定
    フラグ	DATA/	OnDuty 自動稼働中のフラグファイル Holiday 手動の場合のフラグファイル

  • HTMLとスクリプトの様子はこのようです。
    • index.html

    • main.html

    • display.php

    • control.cgi

    • wavplay.cgi

    • audioselect.cgi

    • audioaction.cgi

    • timerset-on.sh (cron でウィークデイの朝に呼ばれます)

    • timerset-off.sh (cron で日曜の朝に呼ばれます)

  ■ 運用

  • 自動運転のオンオフ
    
    • auto announce: [ON] [OFF] で制御できます。OFF すると自動では流れなくなります。(手動に切り替わってます)
    • 現在の状態は、[ON-AIR] 画像で確認できます。
  • 手動運転の場合
    
    • このコントローラで回数を指定して PLAY ボタンを押して下さい。(停止は STOP)
  • 音声データの転送
    転送用のアカウントとパスワードを用意しておき、FTP ツールで指定ディレクトリ内に音声データを送り込みます。

  ■ マニュアルとか(例)

  • マニュアルとしてはこれでどうでしょうか。

  ■ 感想・補足

  • リモートからデータを転送できてしまう点も、なかなか関心関心。
  • 既知の問題点は、土曜日も 17:45 とか 18:00 とかに"アナウンス”をしてしまうこと(手抜きがあるため)。祝祭日も同様。
  • これがあると、風邪声の時も安心ですね(笑)。
  • (2004-12-26)アナウンスは一般のスピーカから流すわけですが、もし、極めて小さなエリアのみにアナウンスをしたい場合には、下の写真のような『狭指向性スピーカ』を利用すると便利です。( 詳細な情報を PDF ファイルで見る)
    (click to Enlarge)

  • (2005-1-26)人間を感知してアナウンスをしたい場合は、人感センサー(WTK24111/松下電工)を接続します。(仕様書.pdf)
    このセンサーは照明を前提としているので AC100V を出力してきます。このため最近はゴミと化しているモデムを利用してオンオフを拾いました。すなわち、電源が入っていれば(人を感知すれば)モデムがオンして、"AT"を返してくると言うわけです(プログラムを見てみる)。
    写真は天井につけた人感センサーで、右側(カバーを外してある)が"親機"として機能します。多点で人を検出したい場合は"子機(WTK29111)"を増やすことができます(左)。

    (click to Enlarge)

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