LED 投光型時計のブルーLED化
(2006-11-2)
■ きっかけ
- 最近、下の写真にあるような「LED 投光型時計」って、種類も多く販売されていますね。また、オークションとかでも安く見掛けたりします。事実、このモデルは落札が1円でした。送料は 750 倍掛かりましたが(笑)。
- この時計の投影は、赤色LEDが普通らしく、夜、壁や天井が赤っぽいというのも考えものです。
- さらに、平常時は投影されず、スイッチオンのみ投影状態で見られるだけなので、AC アダプタ化もしてみました。(常時 ON であると電池消耗が激しいということです)
■ こんな感じで
- まず、LED を赤色から青色(高輝度)に変更します。この機種では写真のような構造でしたので、半田ごてで旧配線を外し、新しい LED に取り換え、新たに半田付けするだけのことです。
- 次に、AC アダプタ関係の改造です。まず、LED 投影用として(のみ)使われる適当な AC アダプタを物色します(時計駆動はコイン型バッテリが担当している)。ここでは +5V(DC)が見つかったので、これを電池電圧(3V)まで降下させればよいことになります。最も簡単な方法として、電源用ダイオードを2個シリーズにして対応させました。(ダイオード1個当たり 0.9 V程度の電圧降下があると考えましょう。(稼働後、実測して確認して下さい)
- AC アダプタのコネクタはバッテリー部分を加工して取り付ければスマートです。
■ 写真
- 投光ユニット部は、この写真で説明すると、左手側にレンズがあり、右手側に投影用光源であるLEDがあり、その中間に時刻表示をさせるための液晶パネルがあります。
- AC アダプタの受け口付近の写真です。AC アダプタのコネクタ(受け口)はバッテリケースを加工して留めてあります。写真の白い部分は接着材部分ですが、このように"ホットメルト"を利用すると固定が簡単ですし、また、底にある時計用コイン型バッテリとの絶縁にも役立ちます。
- 投影状態の写真です。以前の状態では後方にある同様の投影時計(ザク型モノアイ)のように赤色でした。
- 実際の投影をさせた時刻表示を、デジカメの"超高感度モード"にて撮影してみました。デジカメを使って普通の感度で奇麗に映るほど輝度があるようでは、きっと寝室には向かないことでしょう。
■ 感想・補足
- AC アダプタにした時の留意点ですが、乾電池に比べて内部抵抗が低いこと、また、常時点灯させているので、LED の寿命が短くなることがあります。より詳細に説明しますと、投影用 LED の電流制限抵抗は 10 オームでした。ということは、LED に流れる電流は、最大で (3V(電池電圧)-2V(LED))/10 = 約 100 mA と予想されます。
短時間では大丈夫そうですが、連続では相当なダメージとなるでしょうね。(使用する青色LEDの輝度にもよりますが、あと 10 オーム程度は直列に入れるとよいでしょう)
- 赤い投影が青色になって、がらりとクールになりました。